■ 犬の動物学(行動と習性)
犬をよく観察すると,うれしいとき,悲しいとき,怒ったとき,なにか欲しいとき・・・ 様々な感情を体いっぱい表現していることに気づきます. 犬には犬特有の行動や習性があります.それらを理解することが,お互いに楽しい 生活を築く上で大切なことではないでしょうか.

■ 犬の”群れ”という習性
犬の祖先はオオカミです.オオカミは”群れ”,つまりチームプレーで 獲物を捕らえます.そして,チームプレーで外敵から”群れ”を守ります. チームにはリーダー・副リーダーなど役割分担があり,自然界においては 絶対です.なぜなら,群れを離れることは死を意味するからです.

犬はオオカミの習性を強く残しています.つまり,飼い主であるあなたの 一家を群れとみなします.そして,犬自身も群れの一員であろうとします. つまり,群れの中の一員として行動するわけです.

群れの中の順位

群れの中には順位があります.トップがリーダーです.次がナンバー2です. 最近では,トップをα(アルファ),ナンバー2をβ(ベータ)と呼ぶことも あります.この順位を決めるのはなんでしょう?オス犬の場合,単純に強さです. 強いほうがトップになります.そして,トップの命令は絶対です.

飼い犬が,あなたよりも自分の方が強い!と思ってしまったらどうなるでしょう? 当然,犬がリーダーシップを発揮します.あなたに命令します.あなたの命令 は聞きません.訪問者にやたら吠えたり,散歩でも近づく人にも吠えまくったり します.それは,群れを守ろうとしているだけなのです.

しかし,そういう行動は私たちにとっては困っちゃいますね.それが問題行動と なります.ぜひ,あなたがリーダーとなるようにがんばってください.

マーキング

臭いつけとも言われる行動です.犬は散歩の途中,あちこちにオシッコをかけます. これは,自分の縄張りを示す行動なんです.自分の散歩コースに他の犬のオシッコ があれば,その上に自分のオシッコをかけて縄張りを主張します.

子犬のうちはオス犬もメス犬と同じようにしゃがんでオシッコをします. 生後8〜9ヶ月を過ぎてから片足をあげてオシッコをするようになります. より高い位置へのマーキングが強さのバロメーターだと言われていますよね. 足をあげてオシッコをするようになれば,まぁ「大人になったなぁ・・・」と いうところでしょうか.

ところで,あなたがしっかりしたリーダーになれば,愛犬のマーキングもある程度抑制できる でしょう.しかし,実際はなかなかに難しいものです.そこで,ドッグカフェやお友達の 家にお出かけの際には,マナーバンドを利用するといいですね.